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2023年6月14日水曜日

広島でオーダーキッチン、キッチンリフォームならDAIDAへ ~ 最強半導体メーカーのTSMCが熊本に工場を新設

こんにちは

広島のちいさなキッチンメーカー
オーダーキッチンのだいだ産業です

----- スタッフのマニアックブログ -----


ニュースでも結構取りざたされましたが半導体製造メーカーで世界最強のTSMCが熊本に工場を建てます。






TSMCについては👇


個人的に一番好き、というか尊敬する会社です。
ピンとこない人も多いかもしれませんが日本で普及しているAppleのiPhone。
iPhoneの高い性能を支えているのもTSMCです。
上記の記事にも書いてありますがAppleは設計などを行い、製造はしないファブレス企業、TCMCは製造を担うファウンドリ企業になります。


スマートフォンの頭脳ともいえるSoC(CPUやGPU等が集約されたチップ)ですが
androidスマホの多くは米国Qualcomm社のSnapdragonか台湾 MediaTekのDimensityを採用しています。
一部例外でSamsungのGalaxyはグローバル版では自社設計、製造SoCのExynosを使ったりしています。


iPhoneのSoCはiPhone専用にAppleが設計しTSMCが製造したBionicチップを使っています。
iPhoneのみの専用設計+TSMCの高い技術力による製造能力のおかげで圧倒的な処理性能を誇ります。
その理由の1つとしてBionicに使われるSoCは最新のプロセスルールに基づいて製作するので高性能、低消費電力です。
※プロセスルール=配線の幅の事。小さいほど良い。nm(ナノメートル)で表記。
詳しくは👇


最新のiPhone、、、
iPhone14proはA16 Bionicを採用しますが
iPhone14はiPhone13と同じA15 Bionicを使いまわしています。
新しい機種になったのに同じSoCを採用したのでiPhone14は買うべきではないとも言われていました。
※同じA15 Bionicを使っていますがiPhone14のGPU数は5つ、iPhone13のGPU数は4つとなっており微妙にアップグレードしています。
Appleはこのように同じBionicチップでも使われる機種によって中身がちょっと変わっていたりもして非常に分かりにくいです。同じ名前で性能が違うとか詐欺のように感じるので命名を変えるべきだと思いますが。。。



A16 Bionicのプロセスルールは4nm
A15 Bionicのプロセスルールは5nm
になっており、着実にスペックアップしています。


TSMCは3nmに生産にも成功していて次世代のiPhone15(pro限定?)にも採用されるであろうA17 Bionicにしばらく独占供給されるという話も。


AppleだけでTSMCの3nmプロセスが一杯一杯になるとMediaTekやQualcommといった他のメーカーのSoCはスペック勝負で不利になります。
SamsungはTSMCと同じようにファウンドリ企業でもあるのでQualcommのチップを製造したりもしています。
Samsungも3nmのプロセスルールの生産に成功しているようなのでQualcommの最新チップはSamsung製になるかもしれません。


Qualcommのチップ製造に関してはTSMCとQualcommが代わる代わるに製造しています。
最新のQualcommのSnapdragonでは
Snapdragon 8 Gen2
Snapdragon 8+ Gen1
Snapdragon 7+ Gen2
がTSMC生産で

Snapdragon 8 Gen1
Snapdragon 888
Snapdragon 7 Gen1
がSamsung生産です。


上記のチップはSamsungもTSMCも同じ4nmのプロセスルールで製造していますが
Samsung製造のSnapdragon 8Gen1やSnapdragon 888は発熱問題が有り余り評判の高いチップではなかったように感じます。
対してTSMC製造のSnapdragon 8+ Gen1はかなり評価が高くしばしばSnapdragonはTSMC製造が当たりでSamsung製造は外れとも言われたりしています。


Snapdragon 7+ Gen2も結構面白い代物で
通常で行くとSnapdragon 7 Gen2があるはずなのですが存在せずにグレードアップ版の7+ Gen2になっています。
7 Gen 1から7+ Gen 2と一気に飛び越えています。
スペックもかなり上がっていてCPU能力が8 Gen1や8+ Gen1並みになっています。
流石にGPU能力は8 Gen1よりは下がっていますが普通にハイエンドクラスのスペックが有ります。
Google PixelのTencer G2より性能が高いです。


7+ Gen2もTSMCが製造を担っていてハイエンドに迫るスペックのミドルハイチップなので価格にもよりますが結構人気が出そうなSoCです。
やはりTSMCの技術力の高さが成せる技ですかね。


円安の影響や半導体不足などでiPhoneの値段も年々上がっていますがTSMCの影響もあるようで👇
記事にもあるようにTSMCが半導体製造の価格を上げるようです。
それが直接iPhoneの原価にも入ってくるわけなので販売価格にも転嫁されるのは想像できます。


普通はこういうのは発注側が強いものですがTSMCの場合は
他社と比べて頭が一つ抜けた製造、技術能力を誇る名実ともに№1なので強気に行けるんでしょう。
AppleもTSMCで製造しないと最高のパフォーマンスが発揮できないと分かっているので値上を了承せざるを得ないみたいですね。
それにTSMCの次にでかい半導体製造メーカーはSamsungになりますがGalaxyはシェア的にiPhoneの一番のライバルですしSamsung自体が自社でExynosというSoCを設計製造していて会社でもあるのでBionicの製作を依頼すると設計情報がライバル会社に知られるわけなのでその選択肢は無さそうです。


Samsungは自社で設計も製造も両方ともできるのですごいんですがそれが良くもあり悪くもありという感じですね。
それを考えるとQualcommはSnapdragonの製造をよくSamsungに依頼するなあと思います。
コストやTSMCの製造キャパシティの関係でSamsungに委託するのかな。


TSMCがここまで大きくなったのも自社製品を作らずにファブレス企業から依頼された物だけを作っているからです。
自社の設計ノウハウが他社に流出しないので安心してAppleや他のメーカーもTSMCに依頼できます。


とはいえ、あまりにもTSMCが一強過ぎるような気がします。
半導体製造の値上げはAppleだけではなく、QualcommやMediaTek、ゲーミングPCでよく耳にするNVIDIA等にも影響します。
一般消費者としては辛い所です。



TSMCの熊本工場は国としても安全保障上ぜひ欲しいようなのでかなり補助金が出ています。
給与も他の同業と比べて高い水準のようなので熊本の平均年収が上がりそうです。



TSMCは台湾の会社ですが台湾ってTSMC以外にもかなりスマホやPC関連などでかなり有名な会社も多いです。
AcerやASUS、HTCやMediaTekもです。
シャープを買収した鴻海も台湾の会社です。
凄いメーカーがたくさんありますよね。
余り海外に旅行に行きたいとか思う事は無いんですが台湾だけは唯一行ってみたいと思わせてくれます。




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