こんにちは
広島のちいさなキッチンメーカー
オーダーキッチンのだいだ産業です
----- スタッフのマニアックブログ -----
また1つ、日本のスマホメーカーのともし火が消えようとしています。
FNCTはあまり聞きなれない名前ですが元々は富士通系列の会社でした。
富士通コネクテッドテクノロジーズ株式会社(この時点で富士通から独立)からFCNTに名称を変更。
東芝と富士通の携帯部門を統合して出来た会社でも有ります。
日本でスマホを発売していた会社は他にもありますが(NECなど)それらの会社は【撤退】しただけで会社は存続していますがFCNTは【民事再生】なので倒産しかけている様な感じですね。これから立て直すことは、難しいと思いますが...
これで実質、日本の純度の高いスマホメーカーはソニーのXperiaだけになってしまいました。
AQUOSブランドを展開しているシャープは台湾の鴻海グループに買収されましたし京セラは個人向けスマートフォン事業から撤退しています。
※京セラのスマホとして有名なタフネススマホ、TORQUEはファンが多いので今後も法人、個人にも提供するように頑張っているようです。
そういえば最近、スマホ業界に参入したBALMUDA(バルミューダ)も初めて販売したスマホのBALMUDA phoneが大失敗して一代限りで終了になりましたね。
まあ正直、ここ最近見たスマホの中でぶっちぎりで酷いスマホだと思っていたので当然といえば当然だと私は思いました。
BALMUDA phoneの事を書いたブログ👇
グッドデザイン賞という名前を変えて、忖度しているで賞に変えて欲しいくらいです。
結局、忖度してグッドデザイン賞を与えてもエンドユーザーの目はごまかせないわけです。
そんなBALMUDA phoneですがBALMUDA自体はファブレス企業(設計だけして製造はしない)ですので実際にBALMUDA phoneを作ったのは京セラです。
BALMUDA phoneでこけたのも京セラ撤退の一因になったのでしょうか?
BALMUDA phoneも酷いスマホでしたがarrowsの最新スマホも結構批判されたスマホでした。
arrows最新作にして恐らく最後のスマホになるであろう
エシカル、サスティナブルを全面に押し出しておきながら肝心の中身や仕様は全然サスティナブルでは無いスマホでした。
再生プラスチックや再生アルミニウムをボディに多用しているのでそこはまあサスティナブルなんですけどね。
この機種が批評されたのはサスティナブルで長く使えると謳っておきながら長く使えないような性能や価格だったのもあり、サスティナブルが口だけだったことだと思います。
良い所
・arrowsの特徴であるハンドソープで手洗いできるところ
・ハイエンド並みのメモリ8GBでゆとりが有る(高い価格帯を考えたら普通です)
・Android OSの更新を最大3回、セキュリティアップデートを最大4年保証
悪い所
それ以外の部分。
まず批判されたのは、ぼったくり価格でした。
arrowsは基本的にドコモが販売することが多く、この機種もドコモ専売でした。
一括払いで¥98,780と約10万円の価格。
ミドルハイ~ハイエンド級の高級価格帯です。
それに見合うだけの性能が有れば文句を言われないのですが性能から価格を逆算すると約2~5万円程なのでただ2倍以上価格が高いぼったくりスマホです。
2年後に本体を返却するいつでもカエドキプログラムを使用すれば価格が半額程になり¥48,840と適正価格になりますがスマホを2年で切り替えるのは全くサスティナブルでは無いのでやりたいこととやっていることが噛み合っていません。
肝心のスペックを見てみると
スマホの頭脳といえるSoC(CPUやGPUなどが集約されたチップ)は
QualcommのSnapdragon695を搭載。
2~5万円のスマホに数多く搭載されたミドルクラスのSoCです。
この時点でぼったくりって言われるんですよね。
10万円のスマホにSnapdragon695は使ってはいけません。
セキュリティアップデートを最大4年保証しているので4年は安心して使えると謳っていますがそもそもSoCがSnapdragon695でそこそこの性能しかないので4年後は動きがかなりモッサリすることは容易に考えられます。
サスティナブルを謳って長期間使うことを想定して作るならSoCが4年後も普通に使えるレベルのものを搭載するべきです。
価格が10万円とハイエンド並みの価格なのでなおさら強く感じます。
iPhoneやGoogleのPixel、SamsungのGalaxyは長期のOSやセキュリティアップデートに加えてちゃんと性能が高いSoCを使っています。
本当にやりたいこととやっていることがチグハグなスマホです。
メモリは8GBあり、ここは価格相応にハイエンド並みなので4年後もまあ大丈夫といえます。(大丈夫か?)
ここは問題ないのですがスマホの快適な動作はメモリとSoCの2つが組み合わさり、どちらもゆとりが有って初めて保証されるものなのでSnapdragon695というミドルクラスのSoCにメモリ8GBはある意味でオーバースペックです。
低い性能のSoCに8GBあっても豚に真珠です。
SoCがボトルネックになり、結局モッサリ動作になります。
ストレージは128GBです。
まあ、それくらいかなあと思いますが10万円のスマホと考えると256GB有って欲しいです。
そして音響ですが内蔵スピーカーはステレオでは無くてまさかのモノラルです。
価格が10万円のスマホと考えるとこれは酷い。
いまどき、安いミドルクラスのスマホですら普通にステレオです。
ディスプレイは有機ELですがHDRには非対応です。
Snapdragon695がHDR非対応なのでしょうがないですがやはり10万円クラスのスマホで非対応といわれると...
そしてドコモ専売ということも有り露骨なバンド縛り
4G LTEや5Gの対応バンドがドコモの対応バンドくらいしか対応していないのでauやソフトバンク回線ではまともに通信できません。
ドコモ回線でしか使えないスマホはサスティナブルといえるのか。
良い面も有りますが悪い所が強すぎてこれは誰が買うんだろうと思わせるスマホでした。
国産かつ国内製造しているのでどうしてもmade in Japanが良いとか富士通のスマホにしたい(そもそも富士通との資本関係は切れていますが)人くらいにしか売れそうに無い気がします。
実際、arrowsのメイン顧客は国産信仰が強く、スマホのスペックなどにも疎い高齢世代でしたし。
恐ろしいのはこのスマホがBALMUDA phoneと同じくグッドデザイン賞を受賞していることです。
本当にグッドデザイン賞は無くすか、忖度しているで賞に名前を変えるべきだと思います。
チグハグなスマホで到底お勧めできるようなスマホでは有りませんが資金繰りが大変な中、製造販売したスマホと考えると悲しい気持ちになります。
正直、このスマホを買うくらいならAppleのiPhoneかGoogleのPixelを買った方が良いです。
両社ともOS、セキュリティアップデートともに長いですし性能も高いので長く使えます。
サスティナブルを全面に押し出したこの機種よりもよっぽどサスティナブルなスマホに仕上がっています。
価格帯もiPhoneは同じくらいでPixelに至っては安いくらいです。
OSやセキュリティアップデートに関してはiPhoneやPixelと同じようにこのarrows Nも長期保証を謳っていますが【民事再生】を申請しているのでそれらも雲行きが怪しくなってきました。
アップデートに関してはお金がかかることなので打ち切られる可能性も充分に有ります。
結局は全然サスティナブルではないスマホになってしまいそうです。
個人的には国産スマホがどんどん姿を消していくのがとても悲しいと感じています。
Xperiaもシェアは取れないのでマニアックな所に力を入れて一般受けしないスマホになっていますし。
ある程度は生き残れるように国がテコ入れしてあげるべきではないかと思います。
今の時代、殆どの人はスマートフォンは最低でも1台は持っている時代です。
そういう普及しきった物が殆ど国産以外ってあんまり良くないとは思うんですけどね。
魅力的な商品を出せない日本のスマホメーカーも悪いと思いますけどね。
シャープは台湾の鴻海に買収されてからの方がスマホがかなり良くなってきているのはある種の皮肉を感じます。
倍速駆動機能(中間フレーム生成)を搭載して動画視聴用に特化して他のスマホを寄せ付けないAQUOS sense 7+や1インチセンサーを搭載したAQUOS R8proなどシャープは個性的なスマホが多いです。一般的なコスパが良いスマホは+ではない普通のAQUOS senseが担いますし。
arrowsもこれくらい魅力的なスマホを作れれば多少高くても顧客は買ってくれるんでしょうけどね。
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